報告 | くわもとキャリア設計事務所-桑本玉枝      

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建設会社ミテックのセルフ・キャリアドック

2016年に、当時の厚生労働省の委託事業、キャリア診断サービスを実施させてもらったのをきっかけに、株式会社ミテックさんとのお付き合いが続いています。

ミテックHP:ミテックの人材育成の紹介

社員約50名の建設会社として規模は県内で中堅どころの企業ですが、人材育成の取り組みとそこに向かう管理職の方々の姿勢はトップクラスだと思います。

もともと人材育成への取り組みは、費用対効果が見えづらくなかなかそこに時間とお金を投入する決断は難しいものです。中小企業にとってはなおさらだと思います。

ミテックさんでは、自社の人的課題を誠実に受け止めた上で、優先課題の中でも手のうち易いところからやっていこうと「メンター制度」という新人を育てるしくみの活用を始めました。

先輩社員がペアを組んで新人と関わっていくことで、はじめて社会で働く経験をする新人の心理的サポートを行います。その先輩社員(メンターさん)もその役割をとおして、他者の価値観を理解できるようになったり、育成的な関わり方を工夫することができるようになるなど、多くの学びと成長が得られます。

さらに今年度はシニア層の面談も強化されています。豊富な知識・経験もありまた役職経験もある人が定年・再雇用という節目に向けて、自分がどう在りたいか?会社から求められる在り方はどうなのか?を立ち止まって考えることは、本人さんにとっても会社にとっても有効なことです。

ところで、個人的な話になりますが、私は道をつくったり配管をとおしたりというカタチに残る仕事をする人たちが好きです。とくに、面談で語られるおもてにでてこない苦労話(関連業者さんへの気遣いと進捗管理、利益を残しつつ納得のいく工事をする、無理をお願いするときの下請けさんとの信頼関係)など、大きな仕事をするための内側の大きな心理的葛藤の話には、いつも感動してしまうのです。

2020年新入職員研修実施しました

鳥取県倉吉市に本部のある、「社会医療法人仁厚会」および「社会福祉法人敬仁会」の2020年度新入職員研修を実施しました。看護師、介護士、作業・理学療法士、保育士など、専門職として採用になった総勢25名の新人さんです。

 

私がこちらの法人で新入職員研修を担当させていただくのは5年目になります。朝9時半から18時半までの8時間研修です。よく研修の依頼をいただく際に「2~3時間で出来るだけ多くの内容を」というご要望が多い中、たっぷり8時間つかって、社会人1年生の“これから”に関わることができるのは、キャリアコンサルタントとしてとてもやりがいを感じます。

研修の内容は、社会人と学生の違い、報告・連絡・相談、コミュニケーションスキル(聞き方・伝え方)などビジネスの基本について、座学だけでなくグループワークの時間をしっかりとります。それによりワカルだけでなくデキルにつなげていきます。またキャリアデザインやセルフコーチングなども、体験学習だけでなくグループ内で共有する時間をもちます。それにより他者の価値観を知り、多様な価値観をもつ人たちが集まっているのが職場なのだということを感じてもらい、認め合うことの大切さを知ってもらいます。

 

一日見ていると、リーダーシップのとれる人、聞き上手な人、場の雰囲気をつくるのが上手な人など、それぞれの特徴が見えてきます。こちらの法人の新人さんは、例年すなおに学び、真摯に実践していこうという人が多くいつも感心します。今回の新人さんもすばらしく、研修の終盤には与えられた課題に対してグループ内で自然に役割分担ができるなど、お互いの強みや課題、価値観などを理解し認め合っている様子が見受けられました。

アンケートには「たくさんのグループワークで、同期として横のつながりができました。お互いを支え合っていけそうです。」と表現されていました。

 

この一日研修は、社会への第一歩である最初の勤務先として選んでくれた新人さんを、地元企業として責任をもって大切に育てていこうという法人の姿勢だと思います。私も研修講師としてビジネスマナーを教えるというだけでなく、キャリアコンサルタントとして「ようこそ社会人!あなたは職業人生をどうつくっていきたい?」を問いかけます。

毎年、私も全力投球です。

中小企業の離職防止にメンター制度を

介護労働安定センターさんが鳥取県の事業として推進しておられる事業で「メンター制度導入支援」があります。メンター制度は、採用になったばかりの方が、右も左も分からないときに仕事も十分に教えてもらえないまま、なじめない・合わないと感じて早期に離職されるケースを、なくしていこうというしくみです。

写真は、今年度その事業に手を挙げられた【陽だまりの家なかやま】です。スタッフの年齢層の幅が広いため、当初はコミュニケーションのギャップを心配しましたが、逆にそこがうまくいっている職場だとわかりました。

新人さんをあたたかく迎えるため、自分たちの職場の強みや課題を、まずは今いるスタッフみんなで認識を深めようとスタートしました。話し合いの場を設けたり、自己分析の研修やグループワークを通じてお互いに感じていること・考えていることをオープンにし共有しました。若い方、若くない方?!経験の浅い方、ベテランの方、いろんな方がおられますが、日頃から管理者の方を中心に率直なコミュニケーションがとれていることが見てとれました。また意見を出し合う際には、周囲の方を気遣った言葉えらびをされるなど、メンバー全体のコミュニケーションレベルが高い職場だなと感じました。

面倒見のいいおじちゃん・おばちゃんスタッフと、のびのびと働く若いスタッフ、それをガハハと笑いながらまとめていく管理者、そんな印象の職場です。

そしてそんな事業所の支援をさせてもらって、あらためて「人も組織も“強み”を活かすことが大事だな」と気づかせてもらえました。
ありがとうございました。

一人ひとりが成長を実感しながらイキイキと働ける職場に~なりすなの取組みその2~

鳥取市青谷町の介護老人福祉施設なりすなに通って3年目になります。
目標は【法人の方向性を共通認識する】【職員のモチベーションがあがるような業務標準書を自分たちで作成する】【管理職の在り方を見直しレベルアップする】というものです。
支援方法は、
1.全職員対象の個別面談(キャリアカウンセリング)
2.計画的な階層別研修
3.管理職へのフィードバックと改善提案
を定期的に実施しています。私の契約企業様で、ここまで体系的・定期的に支援を継続されているのはここだけです。個別面談では、漠然とした将来の不安や日々の業務で感じていることなど、家族や上司にも話しにくいことを自由に語っていく中で等身大の自分が見えてきます。また、階層別研修では、同じ職責を担う職員同士で役割認識を深めます。他のメンバーの考えや頑張りを知ることが、モチベーションアップや横のつながりを強くすることにもつながります。
なりすなの職員さんは学ぶことに前向きです。研修では自己分析を行い、その内容をペアやグループでシェアしますが、素直に自己開示される方が多く、誠実な方が多いなと感じます。学ぶこと自体を楽しみ、自分の成長につなげている人たちの笑顔は、いつも私に多くの気付きを与えてくれます。この取り組みをとおして、なりすなの職員さんの成長を肌で感じ、私自身の活力にもつながっています。
社会福祉法人青谷福祉会  http://www.tottori-aofuku.jp/

危険な仕事も明るく前向きにこなす、赤碕清掃の男たち

先日、赤碕清掃さんの安全大会で『ハラスメントとコミュニケーション』の研修をしてきました。この会社は、日ごろから管理職の方々がコーチングを学び、定期的な部下面談を実施されるなど、非常に前向きな取り組みをされている会社です。
研修では、コミュニケーションのタイプ分けを行い、隣の人と自分の診断結果がどうであったかについて話し合ってもらう時間をもちました。あちらこちらで『俺ってこういうとこあるんだよなー』『分かっとるけどなかなかなおせん』など、素直に自己開示がはじまりました。
また【承認のコミュニケーション】を日ごろから増やしていこうという話をすると、職場だけでなく子育てにも役立ちます!というくだりで、女性社員さんたちの顔もぐっと上がりました。
朝9時スタートの研修だったにもかかわらず、皆さん非常に熱心に受講される様子が印象的でした。そしてとにかく笑顔が多い!自己開示もすんなり!明るくほがらかな社風だなと感じました。
その社風のもととなっているのは、私は社長だとよんでいます。なぜなら、研修の最初に行った適切な伝達を意識してもらうための【伝言ゲーム】のとき。最前列の数人に前でこっそり伝達事項を見せて、縦列で競ってもらいました。ほかの列がどんどん伝言が進んでいくのに、社長の列だけ社長から進みません。うしろの方で『社長、時間かけすぎだわー(笑)』『勝ちにこだわり過ぎ!(笑)』など大きな笑いが起こっていました。
自由な発言ができてそれを受け止める雰囲気がある、そんな会社だなと感じました。
ただ、伝達事項は正しく、でもすみやかにお願いしますね、社長。ご安全に。