4つのタイプ、あなたは何タイプ?③~サポーター編~
今回も前回に引き続き、コーチングのためのタイプ分けのしくみについてです。
人をもっとも特徴づけるのは、他者とのコミュニケーションの取り方である、という前提にたち、コミュニケーション・スタイルによって分類したものをご紹介します。
『自己主張』と『感情表出』という二つの軸をもとに、人には4つのタイプ別の因子があり、その特徴からそれぞれ次のように名づけられました。
1.コントローラー
2.プロモーター
3.サポーター
4.アナライザー
あなたはどのタイプでしょうか?
あなたがうまくやりたい相手は、どのタイプでしょうか?
自分のタイプを知って特徴を自己理解し、相手のタイプに合わせた関わりができると
ストレスをためにくくなります。
今回は3.「サポータータイプ」についてご紹介します。
自己主張は低く、感情表現は高い。
□ いつもニコニコ、温和
□ 周囲に気を配る
□ 結果より周囲との関係重視
□ 人と競争するのが嫌い
□ 聞き上手
□ 面倒見がいい
□ 人を援助することを好む
□ 職場では協調性が高く、意欲もある
□ 決断には時間がかかる
□ 感情に基づいて判断する
□ 他者の気持ちに敏感
□ ノーと言えない
□ 常に関心をもたれたい
□ (無意識に)相手からの感謝や愛情を求めている
【特徴】
平和が一番。頼られたら嫌といえず、縁の下の力もち。ボランティア精神旺盛で、基本的に表情は優しくいつも穏やか。癒し系だと言われることも多い。いつもニコニコ、自分が困っていても言えないし、頼まれごとは断れず、仲がいいのが一番心地いい!
自分の意見をとおすよりもみんなの意見を尊重するので、リーダーとしての仕事は苦手。
【相手がサポータータイプだった場合の効果的な対応】
このタイプは周囲からどう見られているか、自分はここに必要か、ということを常に気にする傾向があります。いてくれて助かった、ありがとうという感謝の気持ちを言葉にして伝えましょう。ストレートな会話は苦手なので、プレッシャーのかかった状態で意見を求められると、自分の意見ではなく周囲から期待されているようなことを口にします。
仕事を丸ごと任され放置されると不安を感じがちなので、定期的に声をかけ相談にのりねぎらいの言葉をかけましょう。このタイプは一見すると頼りないという印象ですが、気配り・目配りが得意なタイプなので、そういった点を認めた上で(もちろん)その気持ちを言葉と態度で伝えつつ、そっと手助けを行いましょう。
【相手がサポータータイプだった場合の効果的な質問例】
「いつも助かります。この件について本音を聴きたいのですが、
ちょっといいですか?」
「この間はありがとうございます。今回も助けてほしいんですが、
率直な意見を聞かせてもらえますか?」
こういった分類分けは、正しい正しくないを問うものではなく、
自分のタイプを知って特徴を自己理解し、その上で相手のタイプに合わせた関わりができると、私たちはストレスをためにくくなる、そんな風につかうものだと思います。
上司や部下、顧客や取引先の方とのコミュニケーションに役立ててみてください!
次回は、アナライザータイプをご紹介します。