中小企業には難しい、と言う前に考えてほしいこと | くわもとキャリア設計事務所-桑本玉枝      

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中小企業には難しい、と言う前に考えてほしいこと

これまでにも何度か登場している、スティーブン・R.コビー氏の、著書『7つの習慣』に出てくる【時間管理のマトリクス】

日々、いろんな企業をまわらせていただく中で、この図を思い出さない日はほとんどありません。

[参考文献]スティーブン・R.コビー(著)-1996-7つの習慣-成功には原則があった!

 

第1領域(問題課題の領域)  緊急度:高い/重要度:高い

第2領域(質の高い領域)   緊急度:低い/重要度:高い

第3領域(見せかけの領域)  緊急度:高い/重要度:低い

第4領域(無駄な領域)    緊急度:低い/重要度:低い

 

まず、今かかえている自分自身の仕事を因数分解して、一つひとつ4つの領域のどこにあてはまるか、考えて割り振ってみましょう。どの領域の業務が多いでしょうか?

 

重要度の高い第1領域の事柄は、緊急性も高いため実行される可能性が高いです。

同じく重要度の高い第2領域の事柄は、緊急性が高くなく、かつ成果が上がるまでに時間がかかることが多いため、後回しにされがちです。

 

コビー先生は、『第1領域に日々忙殺されて、緊急中毒になってはいないか?』ということも指摘されています。目の前のことに追われている状態に、仕事をした気になってはいないか?という厳しいご意見です。

 

労働者でも経営者でも、ストレス耐性の高い人は

『毎日やらないといけないことが山ほどある。けど、それに追われていたらその状態から抜け出せない。だから出来ることから少しずつ“予防”や“計画的な取り組み”をやっていきたい。』と言われます。

 

一方でなかなかその状態から抜け出せない人は、上記の発言の順番が“逆”です。

『そりゃあ“予防”や“計画的な取り組み”が大事なことは分かっている。けど、毎日やらないといけないことが山ほどあって、今は難しい。』

 

個人の相談の場合は、(いまは、将来にむけた考えが浮かばないくらい、日々に忙殺されているタイミングなんだな)と考え、寄り添いながら時期を待ちます。

 

これが組織全体の決定を行う担当者という場合はどうでしょうか?担当者個人が日々の業務に忙殺されて、メンタルヘルス対策や長期的なキャリア形成支援といったことを後回しにしていたら・・・。

 

ただ、経営者ではないイチ担当者が日々に忙殺されて、全社的な取り組みを怠ったからと言って、責めるのはあまりにも酷だと感じます。

とくに、中小企業の場合は経営者の方に、ぜひこの考えを意識していただきたい。

そして、日々の業務に追われつつも第2領域の業務に責任もって取組んでくれる担当者を、大切にしていただきたいなと思います。実はそういったイチ担当者のかげの努力が、会社全体を支えている、ということが中小企業では少なくありません。