カタチに残るしごとっていいなぁと思ったこと
今回は、カタチに残るしごとっていいなぁと思ったことについてです。
先日、庭木の手入れにイケメンの植木屋さんに来ていただきました。
我が家の“放置プレイ”でのびのびと育ちきった木々が、
なんともさわやかな短髪になりました!
家の中から眺めていると、残す枝と切り落とす枝を枝分かれのところで
瞬時に判断して『ぱちん』『ぱちん』と整えていきます。
時々、脚立からおりて少し離れたところから眺めては、たたっと脚立にのぼって
また『ぱちん』
きっと、1年後にまた自分がカットするまでの伸びぐあいや枝のはり方を想像して、ひとつずつ判断されてるんですよね。
これって、私のしているキャリアコンサルティングの仕事と似ているなぁと、ふと思ってしまいました。
クライアントさんが個人の場合は「どっちの求人に応募するか迷っている」「今の仕事を続けるか辞めるか迷っている」「部下の育成に悩んでいてもう少し見守ってから声をかけるか、今すぐ指導すべきかタイミングで迷っている」などの相談があります。
クライアントさんが経営者の場合は、「今年度の階層別研修はどの階層に力を入れるべきか迷っている」「若い人の定着に問題があるがどこから手をつけていいのか悩んでいる」「定期的に人間関係の問題が勃発するがどうしていいのか分からない」などがあります。
(“1年後にまた自分がカットするまでの伸びぐあいや枝のはり方を想像して、ひとつずつ判断されてるんですよね。”)
1年後、場合によっては5年後10年後のそのクライアントさん、会社の在り方を想像して、その時に考えるべきことを“問い”として投げかけ、一緒に考え判断していくのがキャリアコンサルタントの仕事だと思っています。
枝の場合は“想像して”ですが、
キャリコンの場合は“理想の在り方を妄想して”といったところでしょうか。
『5年後のあなた、どこでどんな風に働いていたいですか?』
『どんな気持ちで働いていたいですか?』
『そのために今できることは何でしょうか?』
枝分かれのところでていねいにカットされた跡を見ていると、
職人さんのしごとって感じで今でもワクワクします。
私自身もキャリコン職人として、対話の中でその人の伸ばすべき枝を判断できるよう
技をみがいていきたいです。
よけいな枝を切り落としてもらうと、残された枝はきっと勢いよく伸びていくんだと思います。